みんなのKotlin
総括
- 正直これを読んでもKotlinを読む力、書く力は身につかないと個人的には思った
- Kotlinを紹介している本くらいの気持ちで読むと良いかもしれない
- 内容は薄いので、とりあえず読んでみて、少しだけ知識を身につけるならあり
※ちなみに私はAndroid開発には興味がなかったため、そこはほぼ読み飛ばしました。
そのためその内容については考慮されていません。
読む前の状態
- Kotlinの言語仕様にそこまで詳しくはない
- 詳しくないながらもKotlinでWebAPIを一つ作り上げた経験はあった
読んだ後の状態
- 技術的にはほぼ変化なし
- Coroutineについては無知だったのだが、そこだけ多少理解が深まった
- Kotlin Multiplatformについては多少知識を得た
この本で身につくこと
- Kotlinってどんな言語か、ちょっと想像がつくようになる
- Kotlin Multiplatformって何?が理解できる
紙の本と電子書籍どっち向きか?
どちらでも。安い方で。
感想
Kotlinを勉強するぞ!という気分で買うべき本ではないと個人的には思う。
Kotlinの本は他言語に比べると数が少ないため買ってみたが、個人的に良かったと思うのはCoroutine
の部分とKotlin Multiplatform
についてだけだった。
もしKotlin勉強したいけど、Kotlin インアクション
は最初から難しすぎる。。。というのであれば、以下の入門!実践!サーバーサイドKotlin
か
こちらのKotlin Webアプリケーション 新しいサーバサイドプログラミング
が良いと思う。
本格的に勉強するなら後者で、とりあえず触ってみるか程度なら前者がオススメ。
※前者は続編のもっと実践!サーバーサイドKotlin
があるようだが、こちらは読んだことがない。
React ハンズオンラーニング
総括
- フックなど最近の機能も含め、Reactとは何か?を知るには良い本。
- Reactへの苦手意識をなくすためには最適。
- Reactって簡単だな、と錯覚できる
- 読みやすい。さっと読める。
- (Reactの知識の全てがこの本にあるわけではないが)リファレンスとしても使える
- (最近は廃れつつある気もするが)Reduxの知識は身に付かない。
読む前の状態
- Javascript, Typescript, Reactでのアプリケーション構築経験あり
- Typescriptについては一度学習し、ある程度の理解を得ている
- React公式ドキュメントは少しだけ読んだことがある
- useState, propsなどある程度は使ったことがあるが、memoとかは知らない
- フックとは何かを言語化できるほど詳しくない
読んだ後の状態
- フックとは何か、コンテキストとは何か、などReactの基本機能は理解しており、使うことができる
- Reactでアプリを構築するのに苦手意識はない
- むしろ早く実装したくなる
この本で身につくこと
- Reactアプリを構築する上での基本的、応用的知識
- フック
- ステート
- props
- データ(取得、表示、更新)
- テスト
- ルーティング
- コンテキスト
- 軽くではあるがGraphQL
紙の本と電子書籍どっち向きか?
紙の本。
感想
Reactを業務で使っていたが、正直苦手意識があった。
苦手意識を克服したく、この本を買ってみたが、大成功だった。
Redux
などよく使われるプラスアルファのライブラリについては書かれていないが(react-router
については書かれている)、Reactのメイン機能の大半はこの本で学ぶことができ、なおかつ「Reactって結構簡単で分かりやすいな」と思えるようになるのでおすすめ。
もう少し細かい情報については公式ドキュメントを読むと良い。
この本には、こうするべき、といったことは大体書かれているが、なぜそうしないといけないか、詳しく解説はしていない。
Kotlin インアクション
総括
- Kotlinのリファレンスに最適
- なんとなくKotlinを使っている人はこの本を読むことでKotlinの言語仕様を理解して、Kotlinを使うことができるようになる。
読む前の状態
- Javaは新卒研修と仕事で多少触ったことがある
- サーバーサイドKotlinを使ってWebAPIのシステムを一つ作り上げた
- Kotlinの言語仕様などは触っていく中で多少身についていた
- 詳しく勉強したことはない
- 静的言語を意識してガッツリ触ったのはは↑のKotlinがほぼ初
- その前は長らくRubyを触っていた
読んだ後の状態
- Kotlinの言語仕様をほぼ理解できる
- Kotlinってどんな言語?というのをある程度語れるようになる
- Kotlinを書く際に、Kotlinの良さを引き出せるようになる
- Java標準ライブラリなどの知識はほとんどつかない
この本で身につくこと
- Kotlinの言語仕様の理解とそれを使ってコーディングをする力
- Kotlin製ライブラリを読み解く力
- Kotlinを使ってDSLを作る力
紙の本と電子書籍どっち向きか?
紙の本。
感想
まとめにも書いたが、この本はリファレンスとしても使えるので当分手放さないと思う。
DSLの作り方が最後の章になるが、一度読んだだけではま記憶できていない部分、理解が浅い部分もあるので、実際にDSLを作る際にこの本をパラパラめくりながら作ることになるだろう。
実は少しこの本は情報が古い。
洋書だが、Effective Kotlin
はKotlin インアクション
と同等(むしろそれ以上の)内容が書かれている。
英語を読む手間はあるが、英語を読むのに抵抗がない人はそちらの方が良いかもしれない。
※ただし、こちらはリファレンスには不向き
※2021/01/11 現在翻訳書はなし